学生団体UZ

教員志望の大学生による、受験生のためのブログ。受験に関する質問・悩みに全力で向き合います。

「メンタルを管理する」という発想

日々同じ生活を送っていると、一週間のうちに楽しい気分になる時や、悲しい気分になる時が大体把握できるようになってきます。

 

平常心でいられることが多い時間帯にやらなければならないことをする時間を割り当てたり、気分が悪い日は早く寝たりなど、時々の感情に合わせて予定を設定すると、より一週間が過ごしやすくなります。

 

勉強メニューを立てるときは、そういったメンタル面も視野に入れる必要があります。

【英語】今の自分に合った長文問題の選び方

最低限の英単語と英文法を押さえた人は、迷わず長文読解に移行すべきです。

しかし、いきなりすごく難解な長文から取り掛かっても、すぐ挫折してしまいます。

では、今の自分に合った長文問題の条件とはどのようなものか、お教えします。

  • 知ってる単語の割合が8〜9割あるもの
  • 読むのが苦痛でないもの

最低限、この2つの条件に当てはまるものを読みましょう。

「知っている単語が8〜9割合ある」というのは、具体的には1つの文に1つ分からない単語が出てくる程度です。

長文読解に取り組む上で大事なのは、(これは特に初学者に当てはまるのですが)最終的に「この英文を自分のものにした」という感覚を得ることです。

読んでいてすぐつまずくような文章は、この観点からして不適切です。

この2つの条件さえ守っていれば、いつの間にか難易度の高い長文も読めるようになっているはずです。

最後に、私がオススメする良質な英語長文テキストを紹介します。

 

センター試験過去問研究 英語 (2017年版センター赤本シリーズ)

センター試験過去問研究 英語 (2017年版センター赤本シリーズ)

 

 センター試験の製作委員会は、1年かけてたった6問しかない問題を作り上げるそうです。そんな問題が良質でない訳がない

 

英検2級 長文読解問題150 (旺文社英検書)

英検2級 長文読解問題150 (旺文社英検書)

 

 質が良く読みやすい長文がレベル順で配列されています。級ごとに用意されているので、自分に合ったレベルのを選べるのもポイント。

 

勉強する意味

あなたは何のために受験勉強をするのでしょうか?

この問いの答えは、人によって様々です。

大学に合格するためだとか、将来に必要な知識だから、とか。

一方で、この問いに答えを見出せない人たちも数多く存在していると思います。

因数分解が将来どう役に立つかなんて分からないし、また役に立たないものを勉強する気になんてなれませんよね。

私自身、受験勉強で学んだ知識は将来ほとんど役に立たないと思っています

現に役に立っているものといえば、英語のサイトが読めるようになったことくらいです。

3年間の努力は、それほどしか役に立っていません。

しかし間違いなく言えるのは、問題を解くための思考回路や、より効率的な勉強方法を編み出そうとする姿勢は今も確実に活きています

社会に出ると、人に何かを教わるという機会は今と比べて圧倒的に減ります。

一方で、自ら物事を判断をしなければならない機会が多くなってきます。

今のうちに、将来の自分のためになる基本姿勢を固めておきましょう。

自由英作のコツ

「大学の優劣は、図書館の質や規模だけではなく、教師と学生の能力に左右される。」

この文章をだいたい頭の中で英訳することはできますか?

 

自由英作が苦手な人にありがちなのは、「質」「規模」「能力」などの難しい日本語を無理に英単語に置き換えようとすることです。

 

まずは、いきなり英訳に取り掛かろうとするのではなく、日本語の文章を簡単にすることから始めましょう。

 

先ほどの文章を、より簡単な日本語を用いて変換してみると、以下のようになります。

「大学が良いか悪いかは、図書館にどれだけの本が置いてあるかや本がどれほど良いかではなく、教師と学生がどれだけ賢いかで決まる。」

 

文章が正直になった分、少し生々しくなってしまいましたが、これで「質」「規模」「能力」などの難しい単語を知っていなくても解けるような形になりました。

 

それでは、先ほどの文章を英訳していきましょう。

 

「大学が良いか悪いか」=whether a college is good or bad

図書館にどれだけの本が置いてあるか(=図書館がどれだけ本を持っているか)」

=how many books its library has

図書館の本がどれほど良いか」=how good they are

「教師と学生がどれだけ賢いか」=how intelligent its teachers and students are

「決まる」という表現はdepend onを使いましょう。

 

これらをつなぎ合わせると、以下のようになります。

Whether a college is good or bad depends not only how many books its library has and how good they are. It also depends on how intelligent its teachers and students are.

 

おさらい:

英訳に取り掛かる前に、まずは日本語を簡単にしてみましょう!

 

本当に役に立つ参考書6選

「成績を伸ばしたいけど、どんな参考書を買えばいいか分からない!」そんなあなたのために、本当に役に立つ参考書をピックアップしてご紹介します。

 

 1.ドラゴンイングリッシュ基本英文100

ドラゴン・イングリッシュ基本英文100

ドラゴン・イングリッシュ基本英文100

 

駿台予備校のセンター英語の鬼と呼ばれる、竹岡先生の参考書。ドラゴンイングリッシュといえば、この黒表紙のドラゴンイングリッシュ(通称:黒ドラ)以外にも、単語帳の赤ドラ、文法解説の青ドラ、文法問題の白ドラなどがあります。私は以上のテキストを全て使ってみましたが、個人的に最も価値があったのはこの黒ドラです。一通り英文法や単語が頭に入った人向け。

 

2.英検の長文読解問題

英検2級 長文読解問題150 (旺文社英検書)

英検2級 長文読解問題150 (旺文社英検書)

 

 最初のページから最後のページにかけて、字数と難易度がゆるやかに上がっていく構成になっています。「『長文を読め』とよく言われるけど、何から始めたらいいか分からない」という人におすすめです。自分に合った級で構いません。

 

3.入試現代文へのアクセス

入試現代文へのアクセス 基本編 (河合塾シリーズ)

入試現代文へのアクセス 基本編 (河合塾シリーズ)

 

 現代文のテキストで、基本編(青)、発展編(紫)、完成編(緑)の三種類があります。解説のボリュームがとても充実しており、問題文も読んでいて面白いものばかりです。センター対策・2次試験対策、どちらにも使える代物です。

 

4.センター試験 世界史Bの点数が面白いほどとれる本

改訂第2版 センター試験 世界史Bの点数が面白いほどとれる本

改訂第2版 センター試験 世界史Bの点数が面白いほどとれる本

 

 世界史は決して丸暗記ではないことを教えてくれます。必ず押さえておかなくてはならない語句はオレンジで、さらに上を目指したい人が覚えておくべき語句は黒字で書かれているので、何を覚えればよいかが一目瞭然です。同シリーズで、倫理・政経編も役に立ちます。

 

5.化学重要問題集

化学重要問題集ー化学基礎・化学 2017

化学重要問題集ー化学基礎・化学 2017

 

通称:重問。薄めのテキストながら広く範囲を網羅しており、テキストの問題と同じような問題がよく入試で見かけられます。解説も親切で、つまづきそうな箇所には補足説明をいれてくれています。

 

6.物理のエッセンス

物理のエッセンス 力学・波動 (河合塾シリーズ)

物理のエッセンス 力学・波動 (河合塾シリーズ)

 

 入試で物理が必要な人たちは必ずといっていいほど持ってる参考書。解説と短めの問題で構成されています。ある程度物理に慣れてきた人向け。

 

いろいろ紹介してきましたが、やはり人によって合う・合わないはあります。自分が本当に気に入ったテキストを見つけて、それを何度も周回することが合格への一番の近道だと私は思います。

不定詞と動名詞について

今回は、to不定詞《to V》と動名詞《Ving》の奥に隠されたニュアンスについて説明します。

まず、以下の2つの文章を見比べてみてください。

①He stopped to smoke.
②He stopped smoking.

これらを日本語訳してみると、以下のようになります。

①彼はタバコを吸うために立ち止まった
②彼はタバコを吸うことをやめた

このように、stopは後ろにto不定詞がくるか動名詞がくるかで意味が変化します。

しかし、今回伝えたいのはそのことではありません。

今一度、2つの文章を振り返ってみましょう。

①He stopped to smoke.
「彼はタバコを吸うために立ち止まった。」
②He stopped smoking.
「彼はタバコを吸うことをやめた。」

ここで改めて注目してほしいのは、to不定詞には未来の、動名詞には過去のニュアンスが滲み出ていることです。

①の文において、「He」はタバコをまだ吸っていませんよね?

一方、②の文において、彼はタバコを吸うという過去の習慣をやめた訳です。

このように、動詞の後ろにto不定詞がくるか動名詞がくるかは、その動詞自体の意味に大きく規定されるのです。

他の例を見てみましょう。

She refused to join the club.
「彼女はそのクラブに参加することを断った。」

refuseは後ろにto不定詞をとることで、「〜することを断る」という意味になる動詞です。


この場合は後ろに来ているのがto不定詞なので、「彼女が(これから)クラブに参加することを断った。」という未来のニュアンスが出ます。

このような捉え方を知っておくと、ある動詞が後ろにto不定詞をとるのか、それとも動名詞をとるのかの判断がひと通りできるようになります。

今すぐ一問一答形式の英単語帳を捨ててください

タイトル通りです。

今すぐ一問一答形式の英単語帳を捨ててください。

受験業界において、各方面から星の数ほど単語の覚え方が提唱されています。

その中でも、一問一答形式の単語帳をひたすら覚えるのは最も非生産的・非効率的な方法だと私は思っています。

制服を着た高校生が英単語と意味だけがズラッと並んだ単語帳を赤シートで隠しながら必死に覚えている姿を見ると、「もっと効率的な覚え方があるのに」と思ってしまいます。

まず、彼らがやっているのは、英単語とその意味をくくり付けているだけです。

I = わたし
have = 持っている
a = ひとつの
pen = ペン

「I have a pen.」の英訳をするとき、彼らは単語を一語一語置き換えているに過ぎません。

いわゆる直訳です。

これでも試験で丸は貰えますが、困るのは、英文読解です。

500語、1000語とある英単語を、その都度脳内の一覧表に検索をかけて、ひとつひとつ置き換えるわけです。

もちろん、読解スピードは非常に遅くなります。

果たして、彼らはこの方法で時間内に英文を読み終えることができるのでしょうか?


そこで、ひとつひとつの単語にイメージを結びつけて覚えましょう

例えばgraspという単語であれば、手を握るようなイメージを持ちましょう。

graspの一般的な意味は、①〜をつかむ、②〜を理解する、の2つの意味があります。

物事の本質をつかむ、というところから、②の意味が生まれました。

このように、単語にひとつだけ抽象的なイメージを付与しておくことで、英訳や読解の際に意味を持ってきやすくなります。

最も評価すべきメリットは、この習慣が身につくと、意訳がいとも簡単にできるようになります

単語を覚えてもすぐ忘れてしまったり、英訳が上手く出来ずに困っている人は、ぜひこの方法を試してみてください。